予防歯科 | 伊塚歯科医院

「虫歯は削ってしまえば治る。」
このように考えている方は多いのではないでしょうか。
確かに、虫歯の部分を削り金属で覆ってしまうと以前より丈夫になった気がします。しかし、残念なことに歯は削れば削るほど弱くなっていきます。そして、一度治療した歯を再治療する際には、さらに大きく歯を削ることになります。この再治療のサイクルを繰り返してしまうと、最終的には削る歯もなくなり、抜歯となり、インプラントや入れ歯、ブリッジを装着するという流れに陥ってしまいます。
一度治療すると、歯は弱くなるんだいう認識が必要です。虫歯の再発を予防し、メインテナンスの正しい知識を持って毎日を過ごしていただきたく思っています。

: PMTCは、専門の歯科医が特別な機材を使って歯をクリーニングすることを言います。歯のクリーニング専用に開発された機材を使用するため、きれいになることはもちろん、痛くありません。
お肌にお手入れのが必要なように、私たちの口の中にもメインテナンスする必要があります。毎日しっかりと歯を磨いていても、磨き残しを完璧に防ぐことはなかなか難しいものです。一度歯に付着したコーヒーやお茶のステイン、たばこのヤニなどは、通常のブラッシングだけでは残念ながら取り除くことができません。そればかりか一度付着した色素や歯石は、歯の美しさを奪うだけではなく、口臭や虫歯、歯周病など、様々なトラブルの要因となりうるのです。

日本人の65歳以上では、約60％の方が総入れ歯を使用されています。通常、人間の口には28本の歯がありますが、日本の80歳の方の平均残存歯数はたった5本しかありません。これは、先進国の中でも群を抜いて悪い結果となっています。
欧米では虫歯や歯周病を防ぐため、積極的に歯科医院へ通っています。いつまでも自分の歯で美味しく食事ができるよう、治療から予防へとシフトしましょう。
どんな病気であっても、早期発見・早期治療ができれば、身体へのダメージはかなり抑えられます。身体の入り口であるお口の病気は、すぐに自覚症状が出るものでないだけに、早期発見が肝心です。

自分ではきちんとブラッシングをしたつもりでも、実際正しくブラッシングが出来てない方がほとんどなのです。「磨いている」と「磨けている」とは違います。
当院では、必要に応じてTBI（ブラッシング指導）を行っています。TBIとは「トゥース・ブラッシング・インストラクション」の略で、歯科衛生士などによるブラッシング指導を指します。
セルフケアの技術能力を高めて頂くと同時に、なかなか磨きにくい場所などは、専門のスタッフがお手入れの手助けをさせて頂くプロフェショナルケア必要だと考えております。

小児歯科は、1本1本の虫歯を治療することが目的ではなく、お子さんのお口の健康管理を通し、健康で元気な子供に育っていただくことが私達の目的です。
歯は生え始めたその時から虫歯の危険にさらされています。更に乳歯は発育期の影響にかかわるだけではなく、永久歯にも影響を与え一生の健康も左右してしまいます。
だから、虫歯で痛くなってから治療に行き、嫌な思いや苦労をするよりも定期的な検査による早期発見や予防処置、また家庭での毎日の歯磨きやおやつの改善などを通じ、健康維持のために子供達が笑顔で喜んで通いたくなる様な歯科医院づくりを目指しています。

フッ素塗布

歯にフッ素を作用させることで、歯のエナメル質と入れ替わり結晶構造へと変化します。この作用により、虫歯菌の酸に解けにくい歯になっていきます。また、虫歯は治らないと言われていますが、初期段階の虫歯であれば、再度カルシウムなどが沈着することにより、元に戻るケースもあります。フッ素でコーティングすることにより、虫歯で溶けてしまった歯の表面を再石灰化し、エナメル質の補修がしやすくなるのです。